2022年03月09日

どないネットが「港営事業会計予算」について大阪市会に陳情書提出

大阪市会議長 様

令和4年度大阪市港営事業会計予算(案)に関する陳情書

陳情趣旨
 令和4年度の港営事業会計予算案に、夢洲のIR・カジノ誘致予定地の土壌改良事業費としての788億円を含めて合計979億9600万円の「債務負担行為」が提案されています。
 この改良費は、IR・カジノ誘致予定用地の土壌改良費であり、明らかにIR事業に公費を投入することであります。
 従来から、IR・カジノ事業には、一切の公費・税金を投入することはないとして、計画が進められてきました。
 その立場から言えば、明らかに大幅な計画変更であり公約違反であります。
 この際、IR用地への「公費投入」を白紙に戻して、再検討するのが当然であると考えます。

陳情項目
1,令和4年度大阪市当初予算(案)の内、議案第61号「港営事業会計予算(案)」の「債務負担行為」の内、「大阪・夢洲地区特定複合観光施設用地に係る土地改良事業」の788億円を債務負担行為から削除すること。
2022年 3月 6日
posted by terama at 11:22| Comment(0) | 夢洲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月29日

万博、IR・カジノのための「夢洲開発費用」が高騰!

現在行われているカジノ説明会・公聴会で、「怒りの声」が続出しています。

たとえば、1月24日の公聴会では次のような意見が出ていました。

*夢洲の環境・土壌問題の懸念、 投じた6千億円をどうするのか。
*土壌対策の790億円の内、汚染排除費は360億で済まない。
*市民説明も合意もできていない。住民投票すべきである。
*プラス面ばかり宣伝し、マイナス面を言っていない。
*コロナの時代に1兆円投入するのは間違い。その金を、防災・地震対策に廻せ。
*港営事業会計が破綻する。港湾行政を重視して、IR断念せよ。
*カジノで設けるなどは、「ヤクザ」の論理だ。依存症を自己責任にするな。
*コロナ時代の今なら、撤回の理屈は立つ。
*市長・知事はテレビばかりに出ず、公聴会・説明会にも来い。
*パチンコは10時で閉まるが、カジノは制限がない、泥沼にはまる。
*カジノは経済をダメにする。
*カジノ収支の根拠を明確にせよ。4200億円の収益があると思うのか。
*IR推進局は、解散すべきだ。
 
ここにきて、松井市長は「IR・カジノのための夢洲土壌改良費用は、一般会計から出しません」「「IR施設に税金を使いません」と言っただけで土地とは言ってません」などと市民を愚弄した詭弁を弄しています。しかし、一般会計も、港営事業会計などの特別会計も、「金庫」は同じです。

「万博」・「IR・カジノ」のための「夢洲開発費用」は、大阪市が3千億円、万博会場建設費用・府市で620億円、「大阪パピリオン」建設に160億円、淀川左岸線2期に大阪市800億円もかかります。しかも、まだまだ膨れ上がる可能性が強いと思われます。

*夢洲インフラ整備・・・・・・・・1,240億円→1,349億円に膨らんでいます。   
・夢洲内追加造成、島内幹線道路、上下水道整備 367億円(大阪市)
・地下鉄延伸(島内346億+島外290億) 636億円(港営会計・OTS・大阪市・国は64億だけ?、IR事業者が202億負担予定という)
・夢舞大橋・此花大橋拡幅・舞洲内高架化 67億円(大阪市)
・消防拠点施設 20億円(大阪市)
・夢洲駅前広場整備 30億円(大阪市)
・夢洲駅増強・階段等整備 33億円(大阪市)
・輸送力増強費 (府・市で折半) 60億円(府・市)
・急速埋立費用(2年前補正で執行済み) 136億円(大阪市)
   
*夢洲の土壌汚染除去・地盤沈下補強費用 1期 790億円+2期~3期 788億円=1,578億円を予定
昨年12月8日の大阪市大規模事業リスク管理会議の資料を見ると、IR用地(当初49ha)の土壌改良対策費として790億円としていますが、更に2期(27年~)、3期(35年~)で、万博会場跡地を含めて改良工事費として、788億円を見込んでいます。 
 
*双方を合計すると 夢洲土地整備。インフラ整備だけで2,927億円となります。
この内、 2,482億円を「港営事業会計」に押し付けようとしています。「一般会計に負担はかけない」と言っていますが、「港営事業会計」は2020年度末決算で、起債(借金)残高が1,200億円、累積欠損金総額が1,400億円という最悪の状態です。この上に、更に1千億円以上の起債(大阪市の保障)の発行を計画しているのです。返済に50年かかるとしています。一般会計に跳ね返るのは明確です。
 
*さらに、新大阪駅と此花大橋をトンネルで結ぶ淀川左岸線2期工事1,860億円の大阪市の負担が800億円、万博会場建設費の府市負担が620億円、大阪パピリオン建設費が160億円と言われています、これだけでも、万博・IR・カジノのため地元負担が4千億円を大幅に超えます。   

* 大阪市民・大阪府民の生活や福祉・コロナ対策、中小事業者の経営支援、大阪港の維持管理、さらに、差し迫る南海トラフの防災対策等が急務な時、計りれない悪影響を与えるこんな財政出動は許せません。まして賭博・カジノのために・・!
posted by terama at 09:34| Comment(0) | 夢洲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月29日

大阪市が夢洲に800億円の税金投入(続き)

夢洲のIR用地改良に800億円を公費(港営事業会計)で負担すると言明した件の続報です。
   
大阪港の運営ができません!

大阪市特別会計の「港営事業会計」は今でも「破綻寸前」です。港湾局は毎年3月と10月に「港営事業会計」(埋立会計と施設提供会計で構成)の将来10年間の「収支見通し」を発表しています。 今まで、咲洲、舞洲、夢洲など人工島を埋立た土地を整地して港湾や物流業者などに販売や賃貸して「埋立費用」を回収して成り立っていました。
 
ところが万博やIR・カジノが浮上して、夢洲の土地を売却や賃貸をストップせざるを得なくなり、夢洲からの収入がなくなりました。2016年11月に朝日新聞が「夢洲で万博、困った」、港営事業は「火の車」と報じました。
 
それ以降、ギリギリの収支で運営してきました。夢洲の埋立が開始されてからの30年間の造成費用は、約3千億円かかっています。(主に一般家庭ごみ、建設残土、環境廃棄物などの処分場) 土地売却がストップするまでの売却収入は130億円程です。5%も回収できていません。
 
その上、万博のためにインフラ整備の1,250億円も多くの部分が「港営会計」からの支出です。
 
「港営事業会計」は破綻寸前です!

港湾局は、万博会場はタダで貸与し、IR・カジノ用地は年間25億円での賃貸のため、収入見通しが立てません。
 
しかも、昨年10月の試算では、2022年にIR業者から202億円を収入する、同時に22年から賃貸料の年25億円を収入するという試算でかつかつ10年間持つと試算しました。ところが、IR計画の大巾遅延で、この収入が見込めず、今年3月の「試算表」は出せませんでした。
 
今でも「破綻」寸前です。一般企業なら「倒産」ですが、公営事業ですから倒産はできず、必然的に一般会計にたよることになります。松井市長は港営事業会計から800億円出させると言っています。それも「起債」(借金)で賄うそうです。起債は大阪市の「起債」で、大阪市の借金です。結局は大阪市民の税金に廻って来るのです。その後、松井市長は、「一般会計からの支出も考える」と言って、当初言っていた「市民の税金は使わない」という確約を反故にしようとしています。
 
港の運営、国際物流に大きな影響が!

こんな大問題を 20日、僅か40分の「副首都推進会議」で決める松井・吉村体制は大阪市民や市民生活を完全に無視しています。大阪港は関西経済の国際物流拠点として、発展させるとして、コンテナふ頭の拡大や物流基地の確保などを言いながら、それを阻害することをしているのです。

カジノ・万博を含めて、夢洲への投資問題も来年2月議会で徹底議論をしてほしい。同時に私たち市民運動も性根を入れて頑張らねばなりません!
posted by terama at 17:30| Comment(0) | 夢洲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月21日

大阪市が夢洲に800億円の税金投入! 夢洲のIR・カジノ用地の土壌汚染・液状化対策費として

夢洲のIR・カジノ用地の土壌汚染・液状化対策費に大阪市が800億円税金投入というニュースが一斉に報じられました。来年度予算に計上するようです。
   
報道によると、土壌汚染や沈下・液状化が問題となっている「夢洲」のIR・カジノ誘致用の土地49haの改良対策費用として、大阪市が800億円の税金を投入すると報じています。
     
松井市長は、以前 IR・カジノ用地には一銭も使わないと言明していました。万博のために、大阪市はすでに用地・インフラ整備・会場建設費などに約2千億円を投入する予定で、その上にさらに800億円など断じて許せるものではありません。

松井市長は、800億円を「港営事業会計」から賄うと言明しています。港営会計は、来年度に202億円のIR業者からの収入、及び来年度からIR用地の賃貸料年25億円を見込んで、「10年間の収支試算」で何とか成り立つとしていました。しかし、これが崩れて、収支見通しが全く出せない状態で、一般会計からの大幅な繰り入れがなければ、事実上の「破綻」となります(単独会計では成り立たない)。
   
その上に、800億円を押し付けると言う。それこそ、「港営事業会計」は「不良債権の集積場」なのでしょうか?、これでは、港運営は成り立たず、大阪経済は破綻してしまいます!

読売新聞の報道を紹介します。

夢洲の土壌対策費800億円、大阪市が全額負担…IR候補地
2021/12/20

大阪府と大阪市が誘致を進めるカジノを中核とする統合型リゾート(IR)を巡り、候補地の人工島・ 夢洲 (大阪市此花区)の土壌対策費を市が約800億円と算出していることがわかった。土地を所有する市が安全面などを考慮して全額を負担し、来年2月の市議会に関連予算案を提出する方針だ。

IRの候補地は夢洲(約390ヘクタール)北側の約49ヘクタール。国が設置を認可すれば、市は事業者と定期借地契約を結び、2029年度の開業を目指す方針。

候補地周辺では今年1月、市の土壌調査で基準値を超えるヒ素やフッ素が検出された。候補地も同じ時期に造成されたため、汚染されている可能性が高いという。別のボーリング調査では、液状化の恐れがあることも判明した。

関係者によると、市が汚染土壌の処分費などの概算額を計算したところ、約800億円かかることがわかったという。

市はこれまで、夢洲などの市有地を民間に売却・賃貸する際、その後に土壌汚染が見つかっても市が費用を負担しない「 瑕疵 担保責任の免責」を契約に盛り込んできた。

しかし、今回は、対策が必要なことが契約前から確実な上、IR施設は多数の観光客らが来場し安全確保が求められることなどから、市が土地所有者の責任として、対策費を負担することにしたという。

市は3月に事業者を追加募集した際、募集要項に市の負担方針を明記。最終的に、以前から手を挙げていたMGMリゾーツ・インターナショナル(米国)とオリックス連合以外に応募がなく、同連合が事業者に決まった。


posted by terama at 20:01| Comment(0) | 夢洲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

=集会案内=「カジノ・万博」問題を考える討論集会

来年1月21日に下記の集会を開催します。是非ご参加ください。

「カジノ・万博」問題を考える討論集会
=夢洲への巨額税金投資が大阪財政を苦しめる=
  
日時:2022年 1月21日(金) 18時30分~
会場:エルおおさか 本館6階 大会議室
内容:問題提起
*夢洲開発と巨額「万博」の問題点
「夢洲の都市計画変更を考える懇談会」より

*賭博場「カジノ」はいらない !
「どないする大阪の未来ネット」より

*2月大阪府議会の課題
カジノ招致の議決、 議員定数削減問題など
府議会議員 民主ネット  野々上 愛 さん
       
問題的を受けて、会場参加者との討論をいたします。
   
資料代: 500円
       
また、2月からの府議会・市会への活動、市民アピールなどの諸活動のための、自主カンパをお願いする予定です。
   
主催:どないする大阪の未来ネット  STOPカジノ・大阪
   事務局  090-3270-8244(馬場)
ラベル:カジノ 大阪万博
posted by terama at 19:52| Comment(0) | 夢洲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする