2020年08月07日

都構想・万博・カジノで大阪市と協議(8/7)

8月7日、どないネット、STOP!カジノ大阪、夢洲懇談会による大阪市との協議がおこなわれ、「コロナで大変なときに住民投票をやるのか?」「万博は本当にSDGs推進にふさわしいものか?」「都構想・万博・カジノを一体として推進していいのか?」などについて、大阪市の姿勢を問いただしました。

協議の詳しい内容は追ってアップします。

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2020年07月14日

2025年万博をSDGs万博にするために、会場変更の検討および持続可能性評価の実施を求める声明文

今年6月、どないネットも参加している夢洲懇談会(夢洲の都市計画変更を考える市民懇談会)が呼びかけた共同声明を、博覧会国際事務局(BIE)に送付しました。

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2025年万博をSDGs万博にするために、会場変更の検討および持続可能性評価の実施を求める声明文

日本国際博覧会協会は2025年万博を、SDGsを達成するための万博と謳っています。しかしながら、万博の会場となる夢洲まちづくり計画はカジノ誘致が前提となっており、SDGs達成のための万博が、カジノのための街づくりに利用されている状況です。(SDGsが目標とする持続可能な社会とカジノ誘致が相反することは言うまでもありません。)2025年万博をSDGs万博とするために、今一度、SDGsの理念に立ち戻り、会場の選定プロセスから考えなおすべきです。

さらに、夢洲を会場として選定した市民への経緯説明は不十分であり、加えて、以下のような問題への対応が不十分であることからも、夢洲を万博会場にするべきではなく、会場変更を検討すべきであると考えます。

①「国内及び国際的な輸送交通手段と(多くの人が無理なく来場できる)アクセスの確保」
②「無理のない開発計画と博覧会終了後の社会的影響への配慮」
③「会場の立地条件と跡地利用計画における自然環境の保全」

これらの問題を考慮するならば、当初から日本国際博覧会協会が候補地としていた、他の候補地のほうが明らかに万博開催に適していると言えるでしょう。まして夢洲および周辺地域は、災害時の津波や浸水、遡上高、津波火災、液状化による護岸沈下等の防災上の問題や、アクセス不足による来場者の安全性からも非常に問題の多い島です。あまり知られていないことですが、夢洲は、大阪府の生物多様性ホットスポットAランクエリアです。数千を超える渡り性水鳥の貴重な餌場・休憩地であり、緑の少ない大阪市にとっても貴重な自然再生の場です。2025年万博が、この貴重な環境の破壊に結びつくようなことは避けなければいけません。

さらに最低条件として、愛知万博やミラノ万博が実施した環境影響評価の理念の継承が必須と考えます。そのためには、2025年万博がSDGsの達成に貢献することが明確に理解できる持続可能性評価を、日本の国内制度に先行して実施するよう、BIEから指摘することを強く要請します。


<別表1> 持続可能性評価について

1.大阪万博に求められるSDGsの取組み
①計画段階から事業終了後の2030年まで、万博を実施したことによるSDGsへの貢献を計測できる指標を持つこと。
②その指標は、大阪・関西地域の歴史、現状と課題に即したものであること。
③また、その指標は市民参加を保証するプロセスにより設定され、検証し、評価されるべきものであること。

2.評価指標について
たとえば、SDGsによる評価指標を以下のように設定し、万博開催前、期間中、閉会後、閉会後3年後、5年後(2030年)において、各指標の到達状況を確認できるようにすることを提案します。以下の評価指標は、あくまで例示であることを申し添えます。

(1)自然環境
①気候変動対策(目標13)
・関西エリアの温暖化ガス排出量
・温暖化関連現象
②海の豊かさ(目標14)
・海産資源量
・水辺の生物の生息面積(干潟と湿地の合計)
③陸の豊かさ(目標15)
・緑地面積とそこでの希少な植物・昆虫類・両生類・哺乳類・鳥類の生息可能面積の総和
・森林減少を引き起こしている産品〔木材、紙、パーム油、大豆、牛肉、カカオ、ゴムなど〕において企業グループとして森林減少へ関与してないことを確認する基準策定やトレーサビリティの確認、原産地等情報開示

(2)社会環境
①飢餓をなくす(目標2)
・相対的貧困率
・生活保護の割合
②健康と福祉(目標3)
・外国人を含む社会的弱者の数
・支援体制の充足状況
③教育(目標4)
・ESD(持続可能な開発のための教育)の進捗状況
④ジェンダー(目標5)
・民間企業の女性の正規雇用者の割合
・民間企業の性別有給育児休暇の日数
・女性障がい者の正規雇用の割合
・女性管理職の割合
・男女の賃金格差
⑤水・衛生(目標6)
・大阪湾に流れ込む河川の水質と汚染物質の量
⑥不平等をなくす(目標10)
・女性、外国人、被差別部落出身者、疾病、性的マイノリティ(LGBT)、ホームレス、刑務所 出所者に対する差別の相談件数
⑦持続可能な都市(目標11)
・関西エリアの大気汚染濃度の推移
・交通事故者数
・仙台防災枠組2015-2030に沿った優先行動・ターゲットの実施
・全ての文化及び自然遺産の保全、保護及び保存における総支出額
⑧平和と公正(目標16)
・児童福祉司の数
・環境影響評価図書等の情報公開の実施件数
・刑法犯認知件数
・児童虐待相談対応件数
⑨パートナーシップ(目標17)
・経済産業省の途上国支援プログラム予算額
・大阪府の途上国支援プログラム予算額
・途上国支援プログラム事後評価値

(3)経済環境
①貧困(目標1)
・年金無受給者の数
・小学校給食費未納者の数
・外国人の生活保護受給世帯数
・ホームレス支援の予算
②エネルギー(目標7)
・消費電力のうち再生可能エネルギーの割合
・熱・動力エネルギーのうち再生可能エネルギーの割合
・ライフサイクル温室効果ガス排出量の観点から危惧があるパーム油や木質バイオマス発電等の禁止状況
・万博全体として脱炭素化を実現するためのライフサイクル温室効果ガス排出量
③働きがい・経済成長(目標8)
・関西地域でのESG投資額
・大阪市・大阪府・関西の一人当たり可処分所得の伸び率、失業率
④産業・技術革新(目標9)
・地球温暖化関連の研究開発従事者数と研究費
⑤持続可能な生産と消費(目標12)
・フードロスの量
・エコリーフ環境ラベル取得製品数
・環境ラベル(EPD)取得件数
・関西のフェアトレード商品の売上高
・関西の食料自給率
・森林減少ゼロや絶滅が危惧される生物の生息地保全、人権尊重を遵守する第三者監査を行っていることの確認

<別表2>自然環境における持続可能性評価について
About Assessment of sustainability in the natural environment

公益社団法人 大阪自然環境保全協会
 Nature Conservation Society of Osaka(public interest incorporated association)

(目標13)気候変動対策/Goal 13: Climate action
緑地の少ない大阪市のなかでは、夢洲は、とくに広大な緑地及び湿地面積を持っており、大阪湾岸の気候空気清浄のためにも貴重な地域。

(目標14)海の豊かさ/Goal 14: Life Below Water
夢洲は、海岸の99%が人工的に改変された大阪湾における貴重な汽水の池がある島であり、時には1万ちかくの渡り鳥が立ち寄る。

(目標15)陸の豊かさ/Goal 15: Life on land
島の一部は珍しい塩性湿地となっていて、生物多様性に富み、絶滅危惧の植物も見つかっている。
今年5月上旬、夢洲に絶滅危惧種の渡り鳥コアジサシ(Sterna albifrons)のコロニーができた。場所は同じ島の万博予定地の隣接地。
しかし、そこでは環境影響評価を行わずにIRカジノの建設が進められている。
夢洲のような独立した島の場合、島全体の自然環境を総合的に調査する必要がある。でも、まだ調査していない。

(目標16)平和と公正/Goal 16: Peace, justice and strong institutions
大阪市は、ここが海であった時代に行った昔の環境影響評価だけを根拠として、その後埋立途中に発達した生態系を調べることなく土地造成を継続している。

以上

【賛同団体】<順不同>
特定非営利活動法人 AMネット
市民マニフェスト 大阪UP
ジュゴン保護キャンペーンセンター
特定非営利活動法人 関西NGO協議会
一般社団法人 SDGs市民社会ネットワーク(略称:SDGsジャパン)
気候ネットワーク
大阪を知り・考える市民の会
大阪カジノに反対する市民の会
あかん!カジノ女性アピール
カジノ問題を考える大阪ネットワーク
全大阪消費者団体連絡会
どないする大阪の未来ネット
社会福祉法人大阪ボランティア協会
(一財)アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)
特定非営利活動法人 地球環境市民会議(CASA)
CODE海外災害援助市民センター
STOP!カジノ大阪
市民のための行政を求める会
公益社団法人 大阪自然環境保全協会
熱帯林行動ネットワークJATAN
ウータン・森と生活を考える会
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2020年06月26日

【転載】万博・カジノで、大阪市民一人あたり2.7万円の負担!

夢洲懇談会のFBからの転載です

▼万博・カジノで、大阪市民一人あたり2.7万円の負担!▼

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▽行かなくても2.7万円!新型コロナ対応より万博・カジノ⁈

万博・カジノに行かなくても、現時点で赤ちゃんから高齢者まで、全ての大阪市民の負担は、一人2.7万円となる計算です。しかし、さらに負担が増える可能性が 非常に高いのです。工事費の高騰リスクだけでなく、

「カジノ事業者が、メトロ延伸の負担金を払わない」
「北港テクノポート線が、赤字で借金を返せない」
「会場建設費の、民間のお金が集まらない」
「来場者が少なく、運営費を賄えない」

…なんてことになれば最終的に、一人6万円以上負担、なんて結果になるかも。こういった大イベントの最終コストが、当初の何倍にもなることはよくあること。

…ですが、2.7万円の負担の予定から、さらに何倍にも増えてもOKしますか?

▽「夢洲」でやるから、お金がかかる!

万博・カジノの予定地である「夢洲」は法的にまだ海です。インフラ整備にかかる莫大なコストを、大阪市民が負担する計画です。
「万博会場を、夢洲以外にする」
「カジノをやめる」
そうすれば、夢洲のインフラ整備や 大阪メトロ延伸の負担は不要です。万博会場の変更も、今ならまだ間に合います!

▽覚えておこう!275億円で一人の負担は「1万円」

億や兆単位のお金、なかなかピンときません。大阪市の人口は、約275万人です。275億円使えば、大阪市民一人当たり 1万円の負担になる計算になります。(275億÷275万=1万)万博会場建設費の大阪市負担は、275億円。つまり一人あたり1万円です。万博を中止すれば、この負担も不要です。

ちなみに、大阪都構想は、「特別区」設置に少なくとも約700億円必要で、一人あたり約2.5万円かかります。(初期費用で241億円、ランニングコストで+30億円/年(15年分))

▽来ないかもしれないIRカジノのために、一人2.7万払う⁈

万博の跡地利用は、IRカジノですが、コロナ禍でカジノは閉鎖。事業者の経営悪化が懸念されています。カジノ最大大手ラスベガスサンズは、大阪より何倍も儲かる 横浜から撤退表明しました。大阪カジノに唯一手を挙げていたMGMリゾーツも経営悪化が深刻です。パートナーのオリックスも「今後数ヵ月で、新型コロナウイルスのIRカジノ事業への影響を検証。オリックスにとって良い投資であり得るか再検討」すると、2020年5月の株主総会で発表しています。

もし大阪にカジノがこなければ、半年の万博のために、この巨額の税金を使うようなものです。大阪市民が汗水たらして納めた、大事な財源です。そもそも、万博を口実とした カジノのインフラ整備のために、使っていいのでしょうか。

6月24日、松井市長は2027年3月末としていたカジノの全面開業時期を「1~2年程度先送りとなる」との認識をしめしました。2025年万博開業後、それまでのあいだ、夢洲はどうなるのでしょうか?不要不急のカジノや夢洲万博より、新型コロナで今困っている人にお金を使うべきです。

今こそ夢洲開発は、断念すべきです。

<出典>
①夢洲インフラ整備…954億円(メトロ延伸540億円含む)
H31年度予算 市長査定ヒヤリング資料
https://www.city.osaka.lg.jp/toshikeikaku/page/0000458570.html

②大阪メトロ中央線延伸…540億円
2017年11月30日大阪市会第3回定例会議事録

③運営費…809億円
日本政府提出、BIE(博覧会国際事務局)への登録申請書
<概要版>https://www.meti.go.jp/press/2019/12/20191227005/20191227005-1.pdf
<全文日本語仮訳>
https://www.meti.go.jp/policy/exhibition/pdf/EXPO2025_RD_J_A4.pdf

④会場建設費…1600億円へ増大する可能性
2020年1月15日 松井市長囲み会見発言
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2020年05月22日

【署名要請】コアジサシの営巣のために夢洲の工事の一時休止を求める署名

夢洲のカジノ予定地に対して、下記署名活動が行われています。
絶滅危惧種のコアジサシがカジノ予定地で繁殖しており、そのため工事の一時中止を願うものです。
どうぞ署名サイトの拡散、ご賛同よろしくお願いします。

https://www.change.org/koajisashiHELP

賛同します、とクリックすると、この署名サイトを初めて使われる方には入力フォームが出てきます。
氏名・メールアドレス・住所地(最後まで書く必要はありません)をいれて、「賛同」をクリックされてください。よろしくお願いします。
(携帯の場合、確認メールが届くので、そのメール内アドレスをクリックしないと署名にならない場合もあるようです。)

署名のあとに、寄付願いが出てきますが、これは強制ではなくこの署名サイトの運営応援に使われるようです。

以下、署名の呼びかけです。

絶滅危惧種のコアジサシは夏鳥として日本に渡ってきて繁殖をします。しかし繁殖地となる河川や海岸の砂利面は河川の護岸工事などで近年減少しており、繁殖をする場所がなくなっています。2018年は関空の工事現場で営巣し、バードアタックの危険があって2019年は防鳥ネットが張られ、追い出されました。そういう流浪の渡鳥コアジサシが、今年はなんと、大阪湾に浮かぶ人工島夢洲の、今工事中の広い砂利面に多数のペアが営巣行動をしています。5月9日には300羽以上いました。夢洲は、2025年万博とIRカジノ計画地で、現在土砂を購入して土地造成工事をしていますが、この砂利広場はつい半年前までカモ類1万羽近く来ていた雨水池を埋め立て、1ヶ月前に一面砂利が敷かれたところです。その工事中の場所が、たまたまこの時期に日本にやってくるコアジサシの営巣シーズンとピッタリあいました!

ですから、この場所の工事の続きを8月までの一時期休止し、絶滅危惧種のコアジサシが安全に営巣できるように、と私たちは大阪市にお願いしています。みなさんもいっしょに、ぜひ、大阪市に工事休止をお願いしてください!!

コアジサシについて詳しい説明は以下のサイトを参考にしてください

http://www.nature.or.jp/action/yumeshimamirai/
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2020年04月23日

新型コロナ感染拡大に対する抜本的対策のため「都構想」「カジノ誘致」「万博」計画の見直しに関する申入書

4月17日に、大阪府・大阪市あてに提出した申入書を掲載します。

2020年4月17日
大阪府知事  吉村洋文 様
大阪市長   松井一郎 様
 
申入れ団体  どないする大阪の未来ネット STOPカジノ!大阪
                    
新型コロナ感染拡大に対する抜本的対策のため「都構想」「カジノ誘致」「万博」計画の見直しに関する申入書

貴職におかれましては、大阪府民・市民の生活と健康、住みよき街づくりに尽力いただき敬意を表します。私たちは、大阪の都市問題と地方自治の諸政策について市民の立場から議論し提言する市民団体であります。
 
今年に入り世界的な大問題となっている「新型コロナウイルス感染拡大」について、大変な危機感を抱いています。 早期の事態収拾を願うばかりですが、新型ウイルス故に有効な感染防止や治療体制も整っておらず、相当長期の粘り強い対策が必要と感じています。
 
特に感染検査体制、被災者の医療体制、種々の自粛要請や緊急事態宣言の中で雇用や収入を失う人、経済停滞によって経営や資金繰りに困窮する人達、商売も成り立たない商店主、最も被害を受ける低所得や障碍を持つ人達、今なお差別の中で苦しむマイノリティの人達への抜本的な救済や長期的な援助は国や地方自治体の最優先の課題であると考えます。
 
しかし、これらの対策に必要な別途の財政的余裕があるわけでもなく、緊急かつ人命にかかわる重大事案への優先度を検証し、既存の政策や計画の変更によって市民生活を守る対策を最優先とすべきと考えます。
 
政府の緊急事態宣言にも「大阪府」も対象に指定された中で、コロナ感染から生じている諸問題に府民、市民、自治体、経済界など一体となって対処するために、賛否の議論が真っ二つに分かれている「大阪都構想」や「カジノ誘致計画」の棚上げ、及び莫大な財政負担を要する「2025年大阪・関西万博」の在り方について、下記の通り申し入れいたします。

                       記

Ⅰ。 「大阪都構想」計画を棚上げして、基礎自治体がコロナ感染救済対策の責任を果たすことを求めます。
<申入れの主旨>
過去に経験したことのない想定外の「新型コロナウイルス感染」対策は、専門家も指摘するように年単位の長期対策が必要であり、同時に市民生活の回復や経済の再興にも長期対策が求められると思います。 この対策は、国はもちろんのこと各自治体も全力を傾注すべきであります。

そんな中で、計画されている「都構想」の今秋の住民投票などで、市民に深刻な分断を持ち込むべきでなく、また、以降数年間の「特別区」設置への移行・準備期間で自治体機能や職員移動で混乱自治体機能に影響を与えたり、「初期費用や移行費用」などに莫大な費用を投入する余裕はないと考えます。
   
従って、「都構想計画」は棚上げして、大阪府・大阪市の自治機能を堅持して、コロナ対策の基礎自治体としての責任を果たすべきであります。

Ⅱ。2025年大阪・関西万博の在り方について再検討を求めます。

1、SDGsの達成に貢献する「万博」とするために「会場選定」の再検討を求めます。
<申入れ主旨>
2025年万博の日本開催は3ヶ国の競争の中で決定されたことであり、この万博をどのような内容でいかに成果あるものにするか重要な課題であります。

貴職も掲げている、Osaka SDGsビジョン(案)に基づくSDGs・17ゴールの達成をめざす「2025年万博」とするために、下記の点から「夢洲会場」は適当ではないと考えます。

以下、その理由を申し述べます。
(1)埋立地「夢洲」は、有害とする物質を含む「各種廃棄物」の土壌であり、SDGs「6」(水・衛生)の理念から不適当と考えます。

(2)瀬戸内の埋立・開発には厳しい規制がありますが、都市部での廃棄物の処理地としてやむなく埋立が許可された人工島であります。SDGsの掲げる多くの項目に関連する「海洋汚染」や「自然破壊」などの問題を常に抱えています。こうした人工島を、世界に誇る「観光都市」として推奨するのは適当でないと考えます。
    
(3)夢洲1区は、自然エネルギーとしての「太陽光発電」が稼働し、これらの普及がSDGsの「7」(エネルギー)にも貢献するものです。これらの普及を阻害する夢洲開発は不適当と考えます。
    
(4)万博会場と隣接する場所に「IR・カジノ」施設が予定され、当初は万博開催前のカジノ開設で万博客のカジノへの誘導まで考えられていました。今でも夢洲の土地や交通アクセス整備は、その莫大な整備費用捻出のため、IR・カジノ誘致が絶対条件であり、鉄道延伸費用のうち202億円をカジノ進出業者の負担を条件としています。カジノは賭博であり、経済成長に利用すべきではなく、また、深刻な「ギヤンブル依存症」を増大させることにもなり、SDGsの「8」(経済成長と雇用の国際貢献)、「1」(飢餓)、「2」(貧困)の克服にも反することだと考えます。
    
(5)南海トラフ地震が80%の確率で発生すると予測され、また、最近の気候変動が要因とされる「巨大台風」等による津波・高潮が警告される中、真っ先に影響を受ける「人工島・夢洲」の万博や観光都市化はSDGs「11」(持続可能都市)の理念に反すると考えます。
    
(6)日本国際博覧会協会も懸念されているように、万博会場建設期間や万博開催期間の交通アクセス問題は全く解決されていません。開催中の延べ2800万人の輸送は、その6割強がバス・タクシー・自家用車などの車両にゆだねることになり、周辺道路の渋滞が夢洲コンテナ基地への船舶入港や物流車両交通に与える影響ははかり知れません。
       
仮に、大阪市が検討するとしている「夢洲コンテナ基地機能」の一部を咲洲に移転できたとしてもベイエリヤや湾岸高速道路の交通量は減少しません。更に大阪市が検討課題に挙げている「舞洲の交差点立体化」についても、舞洲を結ぶ「此花大橋」は一本であり、舞洲の渋滞を緩和させるだけで夢洲への渋滞緩和とはならないと考えます。
       
こうした事態は、SDGs「8」(経済成長・雇用)に逆行し、逆にCO2の増加につながり、SDGs「3」(健康と福祉)の理念に反することになると考えます。
    
(7) BIEの重視する万博開催後の「跡地利用」計画が現状明確に示されていませんし、2025年開催後の跡地に「IR・カジノ」の拡張が具体化する可能性も否定できません。この結果、カジノのために万博が利用されたことになりかねません。

2.2025年万博の費用の根本的圧縮を求めます。
<申入れ主旨>
万博のために、当初の試算では急速埋立費136億円、交通インフラ整備費730億円、会場整備費1250億円、開催中の運営費820億、これだけでも約3000億円の費用を要するとしています。運営費は入場料でペイするとしても、2100億円を要し、更に会場整備費が資材高騰で500億円程高騰すると言われており、2600億円以上の財政投入となります。
      
想定外の「新型コロナ感染問題」が大きな社会問題となり、長期的な財政対策を要する時、万博のコンパクト化、総費用の抜本的圧縮をはかるべきです。

Ⅲ。「万博・IR・カジノ」の一体構想を中断し、「カジノ誘致」の棚上げを求めます。
<申入れ主旨>
夢洲で2025年万博を開催し、当時にIR・カジノを誘致するという構想の狙いは、夢洲地区を「カジノを含む観光都市として開発する」ことにあると計画されています。
   
僅か半年間の万博のためだけなら、夢洲に2千数百億円を投入する根拠は成り立ちません。 
   
万博開催を口実に巨額の資金投入をして夢洲の埋立・土壌整備・都市インフラ整備・交通網の整備を行った上で、IR・カジノ建設場所を外国事業者に提供するものであることは明らかであります。
   
今、新型コロナウイルス感染拡大で世界中の人命が脅かされ、未曽有の経済停滞が危惧されている時に、万博を口実としてカジノ誘致のために巨額の投資をする余裕などないと考えます。
   
また、過剰な観光産業やインバウンド依存の結果が招いた今日の「コロナによる観光客の激減」での観光産業の危機の反省からも、万博とIR・カジノ誘致の一体構想を見直し、IR・カジノ誘致構想の停止をされるべきと考えます。

以 上
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