どないネット・夢島懇談会・カジノ反対9団体では、4月20日、コロナ対策や万博・カジノ問題、広域行政一元化などについて、大阪市と協議をおこないました。内容は多岐にわたるものでしたが、協議でのやりとりについて、以下に紹介します。こちらからの質問は*がついた部分です。
第1部 要望事項1・2(コロナ対策)について
大阪市側出席者:副首都推進局、健康局、福祉局 計4人
*コロナ感染が広がっている大変な状況になっている。雇用の確保、生活保障問題、保健所・医療体制の問題をどう解決しようとしているのか?
(健康局)市民にみなさんにはこれまでとは違う生活をお願いしている。3月終わりころから感染者が急増。保健所の体制については、保健所は一つだが、24区役所に保健センターがある。200人体制で取り組んでいる。患者さんに十分対応しきれていない状況はある。府全体で病床の確保に取り組んでいる。ワクチンについて、4/14から一部の高齢者施設で接種開始、5/24の週から一般の高齢者から接種を始める予定。情報が日々変わってくる。今年度に入って、新採25人を含めて、50人くらい正職員を増員した200人体制となった。相談業務別途コールセンターには派遣の看護師に頼んでいる。
*副首都推進局の今後の体制は?
(副首都推進局)広域機能の一元化という方向が示され、副首都推進局の組織を残して対応している。住民投票の結果を受けて、今年1月には84人体制から59人体制に縮小し、4月からは43人体制に。総合区の検討は市民局に移した。行政一元化条例について副首都推進局で担当。
*生活に困っている人の就労支援については?
(福祉局)そもそも生活困窮者自立支援法の基づき、相談支援、就労支援、住居支援。就労活動の支援として、住居確保にもとりくんでいる。新型コロナの影響と思われるが、相談件数は一昨年の8千件から、昨年は倍増している。住居確保も58件から7千件に増加。仕事、住まいの相談が多い。区役所の窓口は区の社会福祉協議会に委託。
*知人の濃厚接触者にPCR検査の通知がこないと聞いた。濃厚接触者の検査状況は?
(健康局)大阪市で毎日、4〜6千件の検査を実施。感染者の濃厚接触者の認定は保健所が判断。認定された人にはPCR検査をしてもらう。感染者が非常に多いので、重症になりやすい集団の方を優先せざるをえないことはある。かかりつけ医経由の民間での検査の方が公的施設での検査よりも多い。
*生活保護の申請は増えているのか?
(福祉局)リーマンショックのときほど増えていない。
(参考:どの自治体も生活保護の申請件数の増加はわずか。社協での貸付等でと持ちこたえていると思われる。生活保護を忌避する人が多い。)
*ケースワーカーの一人あたり受け持ち人数がわかれば。
(福祉局)高齢者世帯については、ケースワーカー一人で280件くらい。一般世帯は80件。相談員はケースワーカーと別。
*市として住居確保はしていないのか?
(福祉局)福祉局としては、住居確保給付金の給付という形になる。市営住宅に入居させるという支援策はない。
*縦割りではなく、総合的な施策が必要ではないか?
(福祉局)プロジェクトチームみたいな形で会議はあるが、なかなか会議を開けていない。
*コロナ対策について、大阪府に一元化されていると聞くが、大阪からの指示待ちなのか? 大阪市の独自の取り組みをすべきではないのか?
(健康局)政府からの通知は大阪市にも直接来ている。ただ、対策は大阪府と一緒にやるということになっている。
*政令市だからやれることはあるのではないか?
(福祉局)生活困窮者の自立支援は大阪市のとりくみで、府ではやっていない。任意の事業も大阪市ではやっている。24区に相談窓口を設置している。政令市で各区に置いているのは少ない。
(健康局)大阪市独自の病床確保協力金はあるが、大阪府と一体となってやっている。(検査キットの配布や抗体検査などは)特に考えていない。
*台湾やベトナムでの成功に学んで、こうした止められるというのを大阪市で示せないのか?
(健康局)(台湾やベトナムは)国家あげての対応をしている印象。
*予算は増えているのか? 民間検査は検査数に含まれているのか?
(健康局)当初予算は増えている。有料の民間検査は検査数には含まれていない。陽性者数には民間検査の分も含まれているので、陽性率はもっと低くなるかもしれない。

第2部 要望事項3〜5(万博・カジノ、夢島開発、広域行政一元化など)について
大阪市出席者:経済戦略局、大阪港湾局、IR推進局、環境局、副首都推進局、市民局 計12人
*万博会場建設費について、600億円増額になった。それで済むのか、気になっている。経費がさらに膨らむ可能性を日経も指摘。どこまで上振れするのか? 最終的に撤去する際の費用は大阪市・府が起債できないはずだ。一般財源で負担するのか?
(経済戦略局)大阪市は建設費用の6分の1を負担。最大でも1,850億円とされているので、そのように認識している。撤去費用は一般財源だ。
*運営費が赤字になった場合はどうするのか?コロナで2800万人は無理だが、こなければ赤字。赤字になった場合の費用分担はどうなるのか?また、関連事業費の上振れは?
(経済戦略局)万博協会から2800万人という想定で入場料収入の計算が出されているので、それでまかなえると考えている。運営費はチケット収入でまかなうということなので、万博協会の負担。国の事業でもあり大阪市は負担しないという理解。関連事業費は予定通りと認識しており、そういったリスクは計算していない。
*負担しないというのは確約をとっているのか。大阪市がそう理解しているだけなら、確約をとるべきではないか。
(経済戦略局)マイナスになった場合の議論はしていない。
*夢洲の土壌問題。ボーリング結果が公表されているが、地下鉄が通るところはN値が10以下で、高層ビルを立てるのはN値50以上が必要。軟弱な地盤で大丈夫か? 土壌のヒ素やフッ素、鉛が基準を超えている。ダイオキシンやPCBは含まれていないのか?
(大阪港湾局)土壌の強度を基にして、駅舎の壁の厚さも設計している。強度は十分だが、地盤沈下は中に空間ができるので起こりにくい。それに対応した設計をしている。土壌で三つの物質は基準を超過しているが、人体に影響をもたらすものではない。ダイオキシンやPCBも含まれているが、基準値以下。
*掘削した土はどこに? 掘削作業員の安全は?
(大阪港湾局)処理法は鋭意検討中。どこに処理するかもこれから検討。汚泥として受け付けているところに持っていく。作業員が直接土砂に接することはない。(労働衛生安全法に抵触しないように)大阪メトロから業者に指示することになる。
*540億円かけて地下鉄を建設しても、万博終わったらどうするのか?
(大阪港湾局)万博のために建設するのではない。国際物流拠点、国際観光拠点として整備して、まちづくりを進めていく。人流について地下鉄で確保していく。万博が終わって役割がなくなるというものではない。
*2030年にカジノ・IRができても、5年間は空白になり、誰が乗るのか? 地下鉄が必要なのか?
*カジノ・IRの1日あたり最大集客数はどう想定しているのか?
(IR推進局)数字は年間来場者数を示しているので、でこぼこもあり、1日の最大来場人数は算定していない。アクセスごとの来場人数は出していない。
*IRカジノは夢洲まちづくり構想の核にも拘わらず、その想定もせずにアクセス整備を進めているのか。カジノへは1日当たり平均4万人。万博では一日当たりが最大日でも鉄道以外で約17万人運べる。地下鉄延伸しなくとも、十分余裕があるはずだ。
*万博期間中は、コンテナを咲洲から夜間に夢洲に運ぶとしているが、費用的に見えてこないところがある。その費用は業者が負担するのか? トンネルの中で車が横転して、3時間ストップしたこともある。上手く回るか不安。現場の声を聞くことは考えているのか?
*万博期間中に、神戸に流れてしまう。なぜそれを言わないのか?
(大阪港湾局)港湾協会や労働組合とは対話の場も設けている。質問には改めて回答したい。
*駅舎は本当に高層ビルを作るのか?
(大阪港湾局)高層ビルは大阪メトロが打ち上げたもので、いまでも生きているかはわからない。駅前総合開発は駅舎とは別。
*広域一元化条例の中身は「規約」で決まっていくことになるのだろうが、これまで決まっていた事業の費用負担は見直しもされるのか?
(副首都推進局)4/8の会議で「規約」案の骨子が出され、承認された。現在、「規約」を作成中。これまで決まっていたものの費用負担は従前通りとされているが、8条3項で必要と認める場合には議論されることになると思う。
*万博建設費用の見直しもあるのか?
(副首都推進局)8条3項に「必要があれば、費用負担について府と協議する」とあるので、協議の結果、そうなる可能性はある。
*総合区を市民局が担当するようになったのはなぜか?
(市民局)住民の身近なところで区長の権限を拡大して、基礎自治体機能の拡充を目指すという意味で、市民局で担当することになった。私もそうだが、13人中5人が副首都推進局から横滑り。
*広域行政一元化について、市民がほとんど知らされていない。2000億円が条例や規約であちこち回されるというのは本当に考えて欲しい。