総合司会:石田冨美枝さん(フューチャーおおさか)
主催者あいさつ:市民のための政治を求める大阪市民連合 梅田章二代表
参議院選挙で何を求めていくのか、カジノ・万博問題に取り組んできた団体に声をかけて集会を開くことになった。「予定候補者」アンケートがほぼ全候補者から集まった。他に4つのテーマで報告をしていただく。他にも課題は多くある。生活の問題、国際情勢など。市民が政治との関わり合いを求めて、考え始めていることが総選挙での与党かハンス割れを作り出した。参院選で新しい政治状況を作りたい。
問題提起1:参議院選「予定候補者」アンケートから考える
桜田照雄さん(阪南大学教授)
寄せられた回答について、4つの観点からデータを整理した。自民党、公明党、参政党を除く各政党や予定候補者からアンケートに回答があった。
国民民主党や維新の会は夢洲のことを知らない。維新の会は、南海トラフ地震があっても「かさ上げしているから大丈夫」と松井元知事の言ったことをそのまま踏襲せざるを得ない。維新の会の回答の特徴は、南海トラフ地震を想定していると嘘を平然と言うこと。経済政策では、経済発展がないことを前提に考えるべきなのに、生産性の向上なくして経済発展はないと言っている。
カジノ依存症について、カジノ売上を5200億円としているのは嘘。570億円を府・市に払うためには5兆数千億円の売り上げが必要となるはず。詭弁を弄して、カジノを正当化している。立憲の回答には、いい面と不十分な面がある。
私たちが考えているほど、カジノ、夢洲のひどい実態が有権者に伝わっていかない。これを伝えていくための宣伝戦が必要
問題提起2:選挙運動で訴える課題
(1)大阪万博の現状と課題
西谷文和さん(フリージャーナリスト)
戦争をすれば、戦争支持者が増えるという現実がある。アルジャジーラをガザから追い出すことで、SNSを通じてフェイクを流し、ネタニヤフの支持者が増えた。兵庫県の斉藤知事を当選させたのも同じ構造。メディアと教育を握れば国民をだませる。
万博の未払い問題を特集してきた。アンゴラ館の未払いでは数十人が被害を受けている。吉村知事の記者会見で質問したが、知事の答えは「未払いはあってはならない。契約通りに支払いしなければならない」「協会として寄り添って、契約責任を果たすように働きかける」というものだった。背景にあるのは、ゼネコンが逃げた後に、関西の中小企業にお願いをして回ったことがある。過労死並みの突貫工事をした結果の未払いである。労働者は泊まり込んで働いていた。
ルーマニア、セルビア、ドイツはすべてGLイベンツジャパンが元請けで、未払いになっている。いろいろと難癖をつけて支払わない。GLはフランスの大企業で、来年の名古屋アジア大会でも特命随意契約で630億円の仕事を受けている。
カジノ建設に麻生セメントが入っている。わかりやすい構造。維新政治がゆるゆるで、万博協会のガバナンスが効いていないから、中抜きしようという業者が群がってきた。6か月のイベントが終わったら逃げようとしている。被害者の業者は大阪府に立替払いを要望書を出し、さらにゼロゼロ融資も求めている。このままでは、関西で頑張っている中小企業を潰して、フランス、スペインの大企業に税金を持ち逃げされていくことになる。
特別アピール
大阪・関西万博 工事代金未払い問題被害者の会
一人で始めたが、各パピリオンで不払いがあり、何とかしなければと思い、記者会見をして、要望書を出した。大阪府からは回答が来て、行政処分が出た。しかし、融資については、制度を紹介するだけで、「寄り添った」対応は何もない。Xを使った発信をしていると、交野市長から連絡が来て会ってきた。交野市民であれば。救済していくとHPで出すとのこと。他の自治体にも働きかけたい。救済措置を訴えていきたい。皆さんには行政や議員への発信をしてほしい。
(2)「夢洲」の諸問題
藤永のぶよさん(おおさか市民ネットワーク代表)
業者への未払いは許せない。万博の問題はこれからどんどん起きていく。
IRの次を見据えている=スマートシティ構想。関電の株主総会で、関電はIRが多課の経済を活性化させると言っている。大阪府警はオンラインカジノを追求しているのに、知事がカジノを推進している。夢洲街づくり構想〜AI活用のスマートシティ実験。万博に来た人は全てデータが抜かれている。取ったデータを必要な業者に売る計画。
万博の衛生問題は夢洲ゆえのもの。これから心配なのはダニ。危険だらけの万博会場。円形リングの海側部分は深く鋼管を打ち込んでいるので、抜くのが難しく、お金がかかるので保存すると言っている。埋め立て土砂は半分が水。水抜きから出る排水は有毒。汚染水が循環しているのが「つながりの海」。メタンガスがいまだに出ている。咲洲庁舎のラッピングアートに1億3000万使っている。南海トラフ地震への対応も不十分。
(3)スーパーシティ・スマートシティ構想の諸問題
いしだはじめさん(フューチャーおおさか)
スーパーシティは省庁にまたがった大きな街づくりで、国家戦略特区にして進めようとしている。万博を目玉にして、全国的に進めようとしている。規制緩和をやっていく。データの一元管理をして、自治体の持っているデータを大企業に渡そうとしている。政府・大企業・IT企業が一体となって進めている。実は政府からの補助金目当てである。交通、物流、金融、行政、医療。介護、教育、エネルギー、水道、環境、防犯安全などのデータが企業の手に渡り、膨大な電力が消費される。一体誰のためのスーパーシティなのか?
(4)政府・行政との交渉から見えたもの
山川義保さん(夢洲カジノを止める大阪府民の会事務局長)
各自治体で子どもの無料招待に関わって運動してきた。万博の危険性について、小中学校に情報を流したり、各国政府に手紙を送ったりした。大阪市に対して、夢洲1区の貸借契約を解除するように交渉。市長面談を求めたが、会わないと言ってきた。大阪広域環境施設組合の管理者は横山市長だが、万博協会への指導を要請したが、発生ガスの測定は法律上義務付けられていないという回答で、協会に行政指導する立場にないと言っている。
消防局に対して、予防対策の責任を追求。メタンガス爆発事故について、万博協会への指導はしていない。教育委員会は、遠足で万博に行かない子どもに対する学習指導は、求められなければやらないと回答。これから団体協議を入れていくので、ぜひ参加してほしい。
協会はメタンガスなどの危険情報を隠すようになった。大阪のコロナ死亡率はインドよりも高かった。公的病院は全国平均の半分しかない。住民自治や安全の軽視が続いてきた。2027年の大阪市長・知事選に向けて、参院選で市民の大きな運動が必要。
会場参加者からの意見
*豊能町からのスマートシティ事業のてんまつ報告
*アンケート結果をどのように府民・市民に知らせるのか
*万博施設(パピリオンなど)の撤去費用はどうなるのか? 撤去したゴミはどう処理するのか?
*カジノをどう潰すのか、を真剣に考えるべき。維新の首長を出さない運動もしてきた。非維新の首長を作っていく。
*朝の体操の場で、一人でカジノ・万博の問題点を訴えている。
行動提起
集会事務局 馬場徳夫さん
*大阪選挙区立候補予定者や各政党のアンケート回答内容を参院選の中で大いに活用する
*集会での5名の方からの問題提起、万博工事未払い問題被害者の方からの訴えを受けて、投票に行こうという訴えを広げていく
*選挙運動の中で、カジノ・万博・夢洲開発などの問題点を市民の手でアピールしていく。
*地域で数人からでも、横断幕を掲げるなどして可能な限りスタンディング・アピールをおこなっていく。
*SNSをフル活用していく

