たとえば、1月24日の公聴会では次のような意見が出ていました。
*夢洲の環境・土壌問題の懸念、 投じた6千億円をどうするのか。
*土壌対策の790億円の内、汚染排除費は360億で済まない。
*市民説明も合意もできていない。住民投票すべきである。
*プラス面ばかり宣伝し、マイナス面を言っていない。
*コロナの時代に1兆円投入するのは間違い。その金を、防災・地震対策に廻せ。
*港営事業会計が破綻する。港湾行政を重視して、IR断念せよ。
*カジノで設けるなどは、「ヤクザ」の論理だ。依存症を自己責任にするな。
*コロナ時代の今なら、撤回の理屈は立つ。
*市長・知事はテレビばかりに出ず、公聴会・説明会にも来い。
*パチンコは10時で閉まるが、カジノは制限がない、泥沼にはまる。
*カジノは経済をダメにする。
*カジノ収支の根拠を明確にせよ。4200億円の収益があると思うのか。
*IR推進局は、解散すべきだ。
ここにきて、松井市長は「IR・カジノのための夢洲土壌改良費用は、一般会計から出しません」「「IR施設に税金を使いません」と言っただけで土地とは言ってません」などと市民を愚弄した詭弁を弄しています。しかし、一般会計も、港営事業会計などの特別会計も、「金庫」は同じです。
「万博」・「IR・カジノ」のための「夢洲開発費用」は、大阪市が3千億円、万博会場建設費用・府市で620億円、「大阪パピリオン」建設に160億円、淀川左岸線2期に大阪市800億円もかかります。しかも、まだまだ膨れ上がる可能性が強いと思われます。
*夢洲インフラ整備・・・・・・・・1,240億円→1,349億円に膨らんでいます。
・夢洲内追加造成、島内幹線道路、上下水道整備 367億円(大阪市)
・地下鉄延伸(島内346億+島外290億) 636億円(港営会計・OTS・大阪市・国は64億だけ?、IR事業者が202億負担予定という)
・夢舞大橋・此花大橋拡幅・舞洲内高架化 67億円(大阪市)
・消防拠点施設 20億円(大阪市)
・夢洲駅前広場整備 30億円(大阪市)
・夢洲駅増強・階段等整備 33億円(大阪市)
・輸送力増強費 (府・市で折半) 60億円(府・市)
・急速埋立費用(2年前補正で執行済み) 136億円(大阪市)
*夢洲の土壌汚染除去・地盤沈下補強費用 1期 790億円+2期~3期 788億円=1,578億円を予定
昨年12月8日の大阪市大規模事業リスク管理会議の資料を見ると、IR用地(当初49ha)の土壌改良対策費として790億円としていますが、更に2期(27年~)、3期(35年~)で、万博会場跡地を含めて改良工事費として、788億円を見込んでいます。
*双方を合計すると 夢洲土地整備。インフラ整備だけで2,927億円となります。
この内、 2,482億円を「港営事業会計」に押し付けようとしています。「一般会計に負担はかけない」と言っていますが、「港営事業会計」は2020年度末決算で、起債(借金)残高が1,200億円、累積欠損金総額が1,400億円という最悪の状態です。この上に、更に1千億円以上の起債(大阪市の保障)の発行を計画しているのです。返済に50年かかるとしています。一般会計に跳ね返るのは明確です。
*さらに、新大阪駅と此花大橋をトンネルで結ぶ淀川左岸線2期工事1,860億円の大阪市の負担が800億円、万博会場建設費の府市負担が620億円、大阪パピリオン建設費が160億円と言われています、これだけでも、万博・IR・カジノのため地元負担が4千億円を大幅に超えます。
* 大阪市民・大阪府民の生活や福祉・コロナ対策、中小事業者の経営支援、大阪港の維持管理、さらに、差し迫る南海トラフの防災対策等が急務な時、計りれない悪影響を与えるこんな財政出動は許せません。まして賭博・カジノのために・・!