以下、フリージャーナリストの幸田泉さんによる議論の紹介です。
大阪都構想の事務局である副首都推進局による事務局説明は終了し、この日は法定協議会委員(吉村洋文・大阪府知事、松井一郎・大阪市長ほか大阪府議、大阪市議ら20人で構成)による委員間協議が行われました。内容は大阪市を四つの特別区に分割するのを前提とし、特別区の名称や特別区役所の位置、特別区議会の議員定数などが協議項目となりました。
協議内容からすると、四つの特別区役所の職員のうちかなりの数を、現在の大阪市役所である北区中之島の市庁舎にまとめ、「特別区の合同庁舎」という異例の形になるとみられます。それで特別区の目指す「ニア・イズ・ベター」が実現できるのかという意見が出ました。
新しく建てると建設費が何百憶円もかかるし、賃貸案では役所がタコ足状態になるため、中之島の現大阪市役所に各特別区役所からはみ出した部局をぶっこむという「合同庁舎案」で決まりそうです。えらい長いタコの足です。第2区はもともと中之島庁舎に入る計画でしたが、そこに新たに第1区と第4区の「はみ出し部隊」が入ります。松井市長は「同じ場所で仕事していると特別区同士のコミュニケーションがとれる」とメリットを述べ、「だったら今の大阪市のままでええやん……」と会場からは思わず笑いが漏れました。
詳しい議事録は幸田泉さんのブログをご覧ください。
http://kouda-izumi.seesaa.net/article/471123993.html