2017年06月29日

大都市制度(特別区設置)協議会第1回の(仮)議事録

この議事録は、個人が起こした仮バージョンです。

大都市制度(特別区設置)協議会 
第1回 2017年6月27日午後2時~午後2時37分 大阪市会特別委員会室

冒頭あいさつ
松井知事 第1回の会議の開催にあたり、設置者の立場から一言あいさつします。府市両議会から早期に委員の推薦をいただき感謝いたしますとともに、皆様にはご出席いただきましてありがとうございます。これまでも申し上げてきたことですが、強く豊かな大阪の実現を目指し、その土台を作っていくのが我々の使命でありまして、そのためには都市機能を支えていく広域機能の一元化が必要だと考えております。本日は、大阪にふさわしい大都市制度を具体的に検討し、制度案づくりを進めていくキックオフだととらえています。まずは会長の選任を行い、その後、会議の運営について確認をしていただきたいと考えています。協議会では特別区に加えまして、総合区についても議論、協議できることといたしまして、名称も大都市制度協議会に変更をいたしました。今後、協議会での両制度についての十分、深い議論をお願いいたします。そのうえで平成30年秋には、特別区と総合区、どちらが大阪にとってふさわしい制度なのかを、住民の皆さんにご判断をいただきたいとこう考えていて、委員の皆さんにはこの制度案づくりに努力をよろしくお願いします。
吉村市長 本日は第1回の大都市制度協議会を開催することができました。出席いただきました皆さまに感謝申し上げます。さきほど知事からもありましたが、大都市制度の改革において具体的にこの協議会においては協定書を作るのを目的に進めていき、その中で特別区、総合区、両制度についてしっかり議論を行いたいと考えています。それぞれ案についてベストなものを作って、最終的には市民のみなさんに判断していただきたいと考えております。総合区については、既に区役所の事務権限についての考え方をお示ししていますが、8月ごろには素案を具体的に取りまとめていきたいと思っています。行政素案ができましたら、この協議会にも報告していきたいと思っていますのでよろしくお願いします。特別区ついてもこの協議会でしっかり議論して、別の案を作成していきたいと思っています。平成30年秋、住民投票に向けてとりまとめていきたいのでご協力をよろしくお願いします。

会長の選任
辻淳子市議(維新) 地方行財政、この会のテーマでもある大都市制度に精通していて、これまでにも経験をお持ちの今井委員(府議、維新)にお願いすればいいと思います。
黒田市議(自民) 当協議会は議長枠が設けられておりまして、両議会により中立性を意識した議員に入ってもらっているわけです。そういった中で議長以外の方を指名される理由について、もう一歩、踏み込んだご意見をお願いしたい。
松井知事 会長は知事、市長が選ぶことになっているので、議長枠で選んできたわけではない。
大橋府議(議長、維新) 議長枠と言う発言ですが、委員の推薦にあたって知事、市長から依頼がありました。私、議長がとりまとめさせていただいて、お出ししたという経過があります。
黒田市議(自民) 議長が会長になるべきということを言っているのではなく、より中立性を意識した委員が運営した方がいいということを言っている。
吉村市長 今井委員はこれまでにも議長の経験もされていますし、案の取りまとめてというのは話をまとめるのは難しいのですが、政務活動費の領収書も付けた公開とか、判断の難しいものをまとめてこられた実績がある。今井委員が協議会の会長として適任者だと考えている。
松井知事 吉村市長から今井委員には公平、公正、中立性を持った議事運営ができるという話がありました。私も同様に思っている。設置者としては今井委員にお願いしたい。今井委員、よろしくお願いします。
今井会長 それでは微力ながら会長として職責を果たしていきたいと思います。黒田委員にも愛されるように頑張りたい。会長に事故がある時、会長が欠けた時の職務代理者としては、山下委員(市議、維新)を指定したいと思います。山下委員よろしくお願いします。

事務局より配布資料の説明。
資料1 協議会委員名簿
資料2 大都市法
資料3 協議会規約
資料4 協議会の運営の事務取扱について(案)
資料5 代表者会議設置規定(事務局案)

今井会長 協議会の運営の事務的な取り扱いについて事務局から説明がありました。ご意見、ご質問があればお願いします。なお、説明のあった代表者会議設置規定については協議会の規約上、会長は別に定めるものとされています。意見があれば合わせてうかがいたい。
守島市義(維新) ただいまの事務局の説明では、協議の資料は事務局で作成いただくということでした。今後、具体的に議論を進めていくためには、そのもととなる資料を事務局が作成し、早期に協議会に示していただくことが望ましいのではないかと考えています。ですのでまず、知事、市長の側から議論の元となる案を示していただいて、それを元に協議会で議論すればいいのではないかと考えています。総合区は昨年度末に、区数は8区、事務レベルは一般市並みという考え方が決まって、その方針を元に今、事務方の方で制度案づくりを行っているとのことでした。一方、特別区は今日がキックオフになるので、今後のスケジュールを考えると、事務局には早急な作業入りをお願いするところですが、資料に当たり、前提として知事、市長に何か考えがあれば教えてください。
川嶋市議(自民) この資料の4、5について確認させてください。資料4「協議会の運営の事務的な取扱いについて(案)」の「委員の出席」では、「各委員への会議開催通知は、開催日決定後、速やかに行う」となっていますが、本日の第1回目のこの協議会の開催、通知が非常に間際だったなと感じています。議会の招集にはルールがあるのだから、それに準じてきちっと期間を定めて通知を行っていただきたい。資料の5の第4条「招集」ですが「過半数の委員から代表者会議の招集の請求がある時は、会長は、これを招集しなければいけない」というのは、「何日以内なのか」を示しておいていただきたい。また、「会長は、必要と認める時は代表者会議を招集する」ですが、法定協議会が開かれる前には必ず代表者会議が開催されるということでいいのか確認させていただきたい。
今井会長 開催期日については川嶋議員から請求があったのでそのようにさせていただきたい。招集についても余裕を持ってさせていただきたい。急に会議が開かれるということはないようにしていきたい。
川嶋市議(自民) 代表者会議も過半数の議員から請求があった時、あまり時間をかけることなく速やかに招集されるんですか?
今井会長 そのようにします。
川嶋市議(自民) 「会長が必要と認める時」というのは、法定協議会の前にも必ず代表者会議が開催されるということでいいですか?
今井会長 そう理解しています。それでは市長、
吉村市長 これから案を法定協議会で作るのですが、ただ、議論を具体的、実効的なものにするためには、やっぱり素案、たたき台が必要になるだろうと思っています。そんな中で議論の前提となる行政の素案を作りたい。基礎自治体として一定の事務をするべきというなら中核都市並み、そして比較をしていかなくてはなりませんから、区については4区、6区、複数の素案としてお示ししたい。その上でそれぞれについて議論を深めて進めて行ければと思っています。
川嶋市議(自民) 今、話のあった点は、代表者会議設置規程にある「役割」の条の第1
項「協議会の日程及び協議する項目」に関することだと思いますので、この件についてはまず代表者会議を開くべきだと思いますが。
吉村市長 これはもう第1回目の会議は開催されているので、今後、開催する際に代表者会議をすればいい。たたき台というものがないと議論が深まらないので、一定期間かかりますけど、まず素案というものを出します。
川嶋市議(自民) そもそも前回の住民投票の後の総括もできておりません。また我々、市会でも議論させていただきまして、なぜ都構想再チャレンジかと言った時、バージョンアップということを市長は言われておりました。バージョンアップとはいったい何のか分からない中で、いきなり具体的項目入るのではなく、私たちは都構想には反対の立場ですけれども議論についてはしっかりとさせていただきたいと思っています。そういう意味ではまずは住民投票を受けて、結局、何が課題だったのかを議論しなければいけない。例えば、区数の話が出ておりますけれども、課題というのは区数ではなくて財政調整にあったのかもしれませんし、一部事務組合の問題だったのかもしれませんし、都市計画の問題だったかもしれませんし、財政シュミレーションが雑だった点もありますし、いろいろ考えると、いったい何か課題なのかを踏まえずに、いきなり区割り等から入るのではなく、住民投票を受けてあの時の協定書の中身のどこをバージョンアップするべきなのか議論すべきだと思います。
松井知事 まず、前回の協定書の5区案はもうないわけですから、廃案になりましたから、ないものを検証しても仕方ない。皆さん、中身に反対は分かりますが、反対するためにもたたき台なる素案を我々が出させていただかないと、皆さん、反対する中身についての明確な理由もなかなかはっきり言えないでしょう。財政調整が悪いのか、権限移譲が中核市並みになっていないのか、そういうこともたたき台があって初めて皆さん反対するということもできるわけですから。たたき台、素案については僕と吉村市長で、行政素案を提案させてもらいたい。素案が出てから、おかしい所、住民のためにならないということであれば指摘をされればいい。
川嶋市議(自民) 市会での質疑でも、市長からはできる限りじっくり議論して合意形成をということでありました。当然、合意形成は否定するものではありません。私たちもここに来ている以上、我々と違う意見にも耳を傾ける真摯な思いですので、まずは、5区案はないと言うことですが、バージョンアップされるということですから、具体的にどこをバージョンアップするか、もうちょっときっちと論点の整理をやるべきではないかと思います。その時の課題をしっかり議論すべきと思いますので、代表者会議を開かれることなく、協議の項目について決め、早々に行政素案作成を事務方に指示を出すというのをこの会議で決めるというのは課題が多いかと思います。
吉村市長 法定協議会というのは、協定書を作る会議なので、抽象的な議論に終始してはならない。論点について何も素案がなければ、抽象的に立場の違い、いろんな意見を言うことになる。具体的な素案を元に議論することがまさに議論の深まりにつながると思いますし、よりよい案になって行くと思っています。市会とこの協議会の場は分けて考えていく必要があると思いますし、具体的議論のために素案が必要だと思います。
川嶋市議(自民) このように平行線になるので、代表者会議において議論されることを求めます。
今井会長 新しく協定書を作っていく上で、制度案について提案したいと知事、市長からその考えを述べてもらっているのですが、本日の協議会でその内容を総意だと確認するものではないので了承していただきたい。それと、協定書作成の議論を深めるには、知事、市長の考え方を踏まえながら、区割り、あるいは事務分担、財政、組織といったものを取りまとめた資料で議論した方がスムースに行くのではないかと思っております。
松井知事 代表者会議において協議をして我々の事務方案を出すかどうかを図るべきという意見がありますが、今回は、会議における協議する項目を絞っているわけでも何でもありません。たたき台が出て初めて、財政調整について議論しようかとか、区割りについて議論しようか、とそういう話になるわけです。要は項目を提案する時点なんです、今の時点では。それが我々の事務方案であって、中身の具体的議論は何もなしではできません。事務方案をこれから我々の側でまとめて、提出をさせていただくのはお認めをいただきたい。
川嶋市議(自民) 基本的に資料4、5はこの時点で決定なんですか。
今井会長 まだ決定ではありませんが、意義がなければこれを決定します。(決定)
川嶋市議(自民) 5区案はないということございまして、4区、6区案を議論する理由も分かりませんし、その点の説明なしに「はいどうぞ」とはいきません。
守島市議(維新) 議論を進めるためにもたたき台を作ってほしい。
川嶋市議(自民) 5区か4区か6区かでは、バージョンアップではなく「修正」。まずは論点を整理して議論すべきだと思います。
吉村市長 4区も6区も確定じゃありません。議論のたたき台としての素案です。議論の結果、5区案がいいとなれば5区だっていい。前提となる土台がなければ議論が深まったことにならない。そもそも「何で4区だ、6区だ」と言い出すと、そもそもスタートに入れない。まずは素案として提案させていただきたい。これは当然、確定案ではなくて、この場でいろいろ議論を深めていくことによって変わる可能性はあるし、まさにそいうことが議論であって、その土台すらスタートに入っちゃいけないというのは違うんじゃないかと思う。行政素案としてまず出させていただいて、より具体的な議論をさせていただきたい。
川嶋市議(自民) 結局はスケジュールありきで、強引に進めるのだという気がしています。
今井会長 議論のたたき台となる資料の作成については事務局にお願いして進めていきたいと思っておりますが、いかがですか。挙手にて進めたいと思います。市長のお示しのあった議論のたたき台となる資料の作成について事務局にお願いして進めていきたいと思いますが、これに賛成の方は挙手をお願いします。賛成多数でしたので、そのように進めて行きます。
                                      終了
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2017年06月27日

法定協議会第1回の傍聴報告

本日(6月26日)、法定協議会の第1回目が開かれました。以下は傍聴された方の報告です。

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特別区設置のための「第1回法定協」報告です。
本日、午後2時より、市役所にて第1回法定協議会が開催され、傍聴しました。要点を報告いたします。

*松井知事が驚くべき発言をしました。
「2年前の総括など必要ない」!

自民の川嶋委員の質問「2年前に否決された「都構想」案の総括もしないで、次の設計図の議論はできなのではないか。」に対して、松井知事は「2年前の「都構想」案は否決をされた。その時点で消えてなくなった。総括など必要ない。」と答えたのです!

午後2時に知事・市長・市議9人、府議9人 定数の20名全員の出席で開始されました。
1、松井知事・吉村市長から挨拶がありました。
松井知事:この協議会は「特別区」だけでなく「総合区」も議論できるようにしたい。そのうえで、両案を市民に判断してもらう。
吉村市長:8月までに「総合区」の案をつくり、報告したい。

2、続いて協議会の会長人選となり、維新府議の今井豊氏に決定。

3、協議会の運営について議論
協議会運営の事務的な取り扱いについて提案通り決定。
代表者会議設置規定を提案通り決定。委員は 維新1、自民1、公明1、共産1 計4名

*運営についての主な議論
維新・辻委員:白紙で議論できない、知事・市長で「素案」をつくり提案してほしい。
自民:川嶋委員:前回の5区案はないと言い、バージョンアップしたいというが、中身がまったくない。素案の前に「バージョンアップ」の中身について議論すべきだ。素案はそれからだ。
松井知事、吉村市長:まず、「素案」を出させていただきたい。

数点の議論がありましたが、最終的に、会長は採決し、賛成多数で知事・市長提案を多数で決定。

以上、約1時間で閉会。次回は、大阪府で行う。
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2017年06月23日

【論評紹介】「官民労働者連帯から市民運動との連携を求めて!大阪における「維新」政治とのたたかい」

どないネットの事務局を担当していただいている馬場徳夫さんが書かれた論評「官民労働者連帯から市民運動との連携を求めて!大阪における「維新」政治とのたたかい」を紹介します。
この文章は、馬場さんが「月間 労運研レポート」第35号(2017年5月10日発行)に寄稿したものを、最近の情勢に合わせて修正加筆したものです。大阪における「大阪維新の会」の諸政策とのたたかいの参考にしていただく意味で、紹介することにしました、ブログ本文では、リードの部分のみアップします。全文は、以下からダウンロードしてください。
大阪維新とのたたかいの報告(17年6月版)PDF.pdf

官民労働者連帯から市民運動との連携を求めて!大阪における「維新」政治とのたたかい
’この文章は、団体を代表する立場からのものではありません)

 橋下徹大阪府知事(その後、知事から市長に鞍替え)が誕生して9年、彼のもとで「大阪維新の会」が生まれて7年となります。彼と松井一郎 現知事(当時自民党大阪府議)が自民党大阪府議団を分裂させ、市議団も巻き込み「大阪都構想」を掲げて「大阪維新の会」が誕生したのです。
 橋下府知事のトップダウン政治は、トップに従順に従う職員づくり、労組活動の制限、教育行政への不当な政治介入、公務員の給与・退職金カットなどを徹底して断行してきました。
 彼の府知事・市長時代に耐えきれずに退職した者、自殺に追い込まれた管理職など表面化しない事例が少なくありません。
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どないネットの「質問と要望書」に対する大阪市回答

「どないする大阪の未来ネット」より5月17日に提出した「特別区設置法定協議会」に関する「質問と要望書」に対する大阪市の回答が届きましたが議会での答弁に沿った回答です。 内容は、意味不明な「副首都」の確立、いまだに言う「二重行政の解消」という「大阪維新の会」のうたい文句だけが根底にあり、なんの中身も説得力もありません。

市民の意見や声を聴いて制度を考えるというより、勝手に制度を決めて、AかBか好きなものを投票で選べという手法は、民主主義ではなく、「独裁」であると思えます。

「我々の要望事項」(要点)
「大阪都構想」は2年前に否決された事案であり、わずか2年で再提案する理由がない。これは、市民の判断を無視する暴挙であり、「大阪都構想」の再提案のための「法定協議会の設置」議案の撤回を求める。(2017年5月17日提出)

*****回 答 内 容*****
(大阪市の回答は原文の通りです)

平成29年6月15日
どないする大阪の未来ネット 様
                             副首都推進局長
                             電話 06-6208-9513

1、前回の投票の結果で橋下市長は、再提案はないと言明された。この2年間で再提案が必要な情勢変化があったのか回答ください。

<大阪市回答>
 大阪では、住民自治の拡充や広域行政の一元化など大阪にふさわしい新たな大都市制度について検討し、一昨年「特別区設置協定書」を作成、特別区の設置について住民投票に付されましたが、反対多数となりました。
しかしながら、住民意思を的確に反映するための住民自治の拡充や、いわゆる「二重行政」を解消するための効率的・効果的な行政体制の整備といった、大都市の抱える課題解決に向けては、引き続き取り組みが必要です。
 大阪市においては、東西二極の一極として、日本の未来を支え、けん引する成長エンジンの役割を果たす「副首都・大阪」の確立・発展に向けた取り組みを進めるため、府市で担っている都市インフラなどの都市機能整備をさらに強力に進められる制度への改革を進めるとともに、地域ニーズに沿った身近な行政サービスを提供していけるよう、本市が担っている基礎自治機能の充実に向けた仕組みづくりの検討を行っています。
 こうした観点から、副首都・大阪にふさわしい新たな大都市制度として、総合区制度・特別区制度について検討を進めているところです。

2、法定協は大阪府と大阪市から各10名の委員で構成するとなっており、「特別区の制度設計」を議論する場である。その場で大阪市の単独の制度である「総合区」を議論に入れるのは大阪府の越権行為だ。法的根拠と必要性を示してください。

<大阪市回答>
 特別区設置協議会の設置に関する議案につきましては、平成29年2月、3月の府市両議会に提出し、総合区についても議論すべきといった指摘があったことを踏まえ、総務省にも法律的に問題がないことを確認したうえで、修正議案を提出し、平成29年5月、6月の府市両議会において可決されたとところです。
 ご質問の総合区の議論を法定協議会で行うことについてですが、同協議会は、特別区設置協定書の作成その他特別区の設置に関する協議を行う場であることから、特別区の設置に関して必要な範囲内で総合区の協議等を行うものであり、総合区の制度設計は行いません。
 なお、総合区については、市条例を定めて設置することとされていることから、市長が条例案を作成し、市会の可決を経て、総合区が設置されることになります。

3、先に「総合区」を大阪市会で議決したうえで、その実施を留保し、その後に「特別区」設置の住民投票を行うと予想されるが、その場合の投票は「特別区」か「総合区」かの二者択一の選択となり、世論調査で最大多数意見の「現状行政区で良い」との市民の選択権を奪うことになる。どう考えるか回答を願います。

<大阪市回答>
 住民投票の手法ついては、今後検討していくことになりますが、上記であげたような大阪の状況を踏まえれば、大都市制度を変えていく必要があり、今後、両制度についてベストな案を取りまとめ、最終的に市民の皆さまにご判断をいただくというのが市長の考えです。
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2017年06月15日

研究集会のご紹介〜第17回大阪自治研究集会・分科会(自治労大阪府本部など主催)

国会情勢は自・公・維新の多数支配で「共謀罪」が成立してしまいましたが、大阪はまた、別な意味で「大阪維新の会」の府議会・市会の独裁支配と闘わねばなりません。
当面する「大阪都構想」(大阪市解体)阻止への幅広いネットワークを形成する意味から、7月に行われる第17回大阪自治研究集会(自治労大阪府本部など主催)・分科会を紹介します。
参加費は無料、一般参加歓迎とのこと。参加希望の方は、以下のビラに記載の参加申し込みをFAXしてほしいそうです。
jichikenshuukai_17.pdf
2017大阪自治研.jpg

第17回大阪自治研究集会・分科会
真の地方自治とは?~大都市大阪の将来ビジョンを考える~

開催要綱
【1】特別分科会
2017年7月1日(土) 14時00分~16時30分/ヴィアーレ大阪 4階「ヴィアーレホール」
【2】第1~第3分科会
2017年7月8日(土) 10時00分~17時00分/PLP会館
参加費:無料

内 容
【1】 特別分科会「2015住民投票は何のため ~真の住民自治の確立を~」
日 時
2017年7月1日(土) 14時00分~16時30分
会 場
ヴィアーレ大阪 4階「ヴィアーレホール」 (〒541-0052 大阪市中央区安土町3-1-3)
講 演
「2015住民投票は何のため ~真の住民自治の確立を~」 <講師>柳本 顕さん(前大阪市会議員)
トークセッション
「持続可能な大阪のまちづくりに向けて」 柳本 顕さん × 江 弘毅さん(岸和田出身の編集者・著述家)

【2】 各分科会
開催日
2017年7月8日(土)
会 場
PLP会館 (〒530-0041 大阪市北区天神橋3-9-27)
第1分科会(地域包括) 「団塊ジュニアのトリセツ ~もし親が認知症になったら~」
時 間:10時00分~13時00分
講 演:森ゼミ「もし親が認知症になったら ~知っておきたい基礎知識~」
    <講師>森 詩恵さん(大阪経済大学教授)
パネルディスカッション:「団塊ジュニアのトリセツ ~もし親が認知症になったら~」
<コーディネーター>平子 一彦さん(自治労衛生医療評議会・地域保健委員会リーダー )
<パネラー>
横山 由梨子さん(市立池田病院・作業療法士)/中尾 亮大さん(一般社団法人くらし相談・代表理事)/時岡 誠吾さん(矢田地域包括支援センター・センター長)/隅田 耕史さん(NPO法人フェリスモンテ・事務局長)/濱本 哲さん(10年たっても元気やでプロジェクト・会長)

第2分科会(子どもの居場所) 「子どもの貧困と地域社会」
時 間:14時00分~17時00分
講 演:「子どもの貧困と地域社会」
    <講師>鳫(がん) 咲子さん(跡見学園女子大学マネジメント学部教授)
パネルディスカッション「子どもの居場所づくり ~現場から見えてくるもの~」
<コーディネーター>鳫 咲子さん
<パネラー>
栗本 正則さん(NPO法人 FAIRROAD・副理事長)/寺西 由記江さん(大阪市学校給食調理員労働組合・執行委員長)/中山 彰子さん(自治労枚方市職員関係労働組合・副執行委員長)

第3分科会(市民交流) 「市民交流スペース『みつや交流亭』~オープンから10年の節目を迎えて~」
時 間:14時00分~16時30分
講 演:市民交流スペース「みつや交流亭」~オープンから10年の節目を迎えて~
    <講師>片寄 俊秀さん
落 語:笑福亭 仁勇さん
posted by terama at 11:50| Comment(0) | 他の団体のイベント・活動紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする